脳梗塞などの後遺症

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脳梗塞などの後遺症

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって起こる様々な後遺症に対して、鍼灸治療は非常に有効な方法です。中国では脳血管障害の後遺症に対して、最初の選択肢として鍼灸治療が選ばれることが少なくありません。脳血管障害の鍼灸治療に特化した中医学の病院もあり、中国国内のみならず、世界各国から患者さんが受診に来ています。

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鍼灸治療の効果

脳梗塞などの後遺症に対する鍼灸治療は始めるのが早ければ早いほど良いとされています。脳梗塞発症直後から鍼灸治療を始めると、梗塞部位が広範囲で予後が悪いことが予想されるような場合でも、まひが残らないことが少なくありません。ただし、日本では発症直後に鍼灸治療を受けられるような環境がほとんどないのが現実です。当院では、退院後できるだけ早い時期に鍼灸治療を受診されることをお薦めしています。

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はりと灸の併用

脳梗塞などの後遺症に対して鍼灸治療を行う場合、早期治療がカギになるというのは前述の通りですが、実はそうした治療の実績を積んでいる中国の病院では「お灸」による治療はあまり行われておりません。これは大病院でいっぺんに何人もの患者さんを診るような治療の場合、「お灸」は不便であるという理由によると考えられます。ですが脳梗塞の後遺症に限らず、慢性期に入った病症に対しては、お灸が効果を発揮することが少なくありません。はりとお灸を併用することで、発症からある程度期間が空いてしまったような場合でも、大きな改善が見られることが多々あります。

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お灸の効果

更に、お灸を併用した場合、ある特定のツボにお灸をすると血圧を下げる作用も期待できるため、脳梗塞の再発の防止にもつながります。脳梗塞や脳出血などの脳血管障害は再発の可能性が高く、血圧のコントロールは必須とされています。また近年、長期間降圧剤を服用することの弊害も言われるようになってきており、できるだけ薬に頼らない血圧のコントロールという意味では、お灸を用いた治療は一つの選択肢として検討する価値のあるものだと思われます。

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